「頭の良さ」とは、「予測する力」をいうのデス part4

何かを考える「思考」って、「注意」から始まるンです。

・お母さんが「ごはんですよ」と声をかけても子供たちから返事がない…ということって日常ではよく起きること。
 このとき、きっと子供たちはゲームやTVに夢中でお母さんの声が耳に入らなかったものと思えます。思考システムは、まず「注意」を向け情報をとらえて初めてスイッチが入り判断や行動につながります。注意が向かないと、残念ながら「ごはんですよ」という情報はなかったも同然となるわけです。
 
 上記はちょっと極端な例ですが、実はこういうことが勉強では頻繁に起こります。そして、成績が伸びない大きな原因になっています。
 問題製作者が問題中に落とした「Hint」に注意が向かず、その情報を正しく拾えないと、アタマは必要な数学的知識や英語的知識等を取り出せません。また、過去に取り組んだ問題からよく似た問題を想起して同様に取り組む力「直感」がうまく働かないのです。よくわからない時、人間はどんな行動に走るか?それは「ヤマカン」です。
 「直感」が経験によって育み力を発揮するのに対し、「ヤマカン」には判断の確かな根拠がありません。
 簡単な例を出すと…

 


Q:全長11mのコースの両端から、ロボットAは毎秒0.1m、ロボットBは毎分1mの速さで進みます。出会うのは何分後ですか。


間違い例 11÷1.1=10 答10分

 「速さ」の問題とわかれば使う公式は「(時間)=(キョリ)÷(時間)」とわかるはず。

・最初の要素「11m」はオレンジで、速さ「毎秒0.1m」「毎分1m」は黄緑で、求める要素時間は青でマーキング
・要素ごとに色分けマーキングして、色に意味を持たせます。
どの要素がどの色か考えないといけませんので、自然と深い観察を行い「気づき」を深めます。
・色分けマーキングしようとすると、自然と各要素ををみている時間が長くなることがわかっています。視覚として頭脳にInputされる情報量が増すので、「注意力」がUPし隠された情報も得やすくなります。
・こうして問題中の情報を深いレベルで取得することで、学力の本丸「直感」が高め られるわけです。