学校推薦型選抜、総合型選抜の最新情報について

皆さんこんにちは。今回は学校推薦型選抜、総合型選抜の最新情報についてお届けしたいと思います。これまでの「推薦・AO入試」の名称が改まり、受験者も増加し、いまや一般選抜と並ぶ選抜方式のひとつとして存在感を増しています。とかく「早く、簡単に合格できる」というイメージで捉えられがちですが、自分自身にぴったりな入試方式を見つけるためにも、まずは選抜方式の基礎的な知識と最新情報を押さえておきましょう。

Ⅰ学校推薦型選抜

①ポイント
●全国の大学の9割以上が実施
●小論文と面接が合格のカギ
●出願は原則11月1日から
②出願条件
◎学校長による推薦が主
◎一般推薦は学業成績中心
◎国公立大は「現役生に限る」が多いが、私立大は、「制限なし」などもあり。
◎国公立大は「専願者のみ出願可」だが、私立大は、「他校も併願可」などもあり。
③選考方法
○出願受付は原則11月1日以降
○試験は1~2日型が多い
○主流は書類審査+小論文+面接
※国公立大では共通テストを課す場合もある

学校型推薦選抜の場合、特に小論文(作文)は、基礎的な学力や入学後の適性などをチェックするのが目的で、重要度が高いです。また学力試験に関連する特徴として、国公立大学では共通テストを課す大学が増加しています。したがって大学毎の情報をよく調査し、共通テスト対策もしっかりと行ってください。

Ⅱ総合型選抜

①ポイント
●“大学が求める学生像”を多面的に評価
●出願は学校推薦型選抜よりやや早め
●英語外部検定利用にも注目
②出願条件
◎自己推薦が主
◎学業成績基準を設けていない大学が多いが、新たに設ける大学が増加中
◎現役浪人制限なしが主
◎「専願者に限る」大学が大半
③選考方法
○出願受付は原則9月1日以降
○選考は1~2か月の長期間型が多い
○書類審査+面接・面談が主
※国公立大では共通テストを課す場合もある

総合型選抜はもともと学力検査によらず、書類審査等、時間をかけた丁寧な選考を目指したもので、審査に時間がかかるだけに出願も原則9月1日以降と、学校推薦型選抜よりやや早く、早めの情報収集が肝要です。学業成績基準を設ける大学が増加しており、英語の評価として外部検定(英検やTEAP)を利用するところも増加しています。選考においては求める学生像としての特定用件(高校で履修すべき科目、取得が望ましい資格)などが示されているので、よく調査をして内容を確認してください。

Ⅲ学校推薦型・総合型選抜に受かるには

“楽して受かるという意識”は捨てよう!
選抜方法がいわゆる学力試験を課さない形も多いので、楽して受かると思い込む人が少なくないのですが、それは大きな誤りです。書類審査も小論文も面接も、一般選抜に合格できるくらいの確かな学力の積み重ねが必要です。共通テストを課す大学も増加していますので、一般選抜への対策も同時に進めながら推薦型・総合型に備えてください。

“なぜ学びたいのか”常に自問自答を!
大学入試問題は「こんな学生に来てほしい」という大学から受験生へのメッセージだとよく言われています。推薦型・選抜型ではそれらの思いがより強く発揮できる場であり、逆に言うとその思いが生半可であっては合格はおぼつきません。自分はその大学になぜ行きたいか、何を学びたいか、将来どんな人間になりたいか、ということを常に自問自答し、大学からの問いかけにしっかりと答えられるように準備しましょう。

“高校生活を自発的”に生きよう
高校を大学受験対策としての場だけでなく、さまざまなことを学び、楽しむ場としてポジティブに受け入れ経験していくことは、自分自身の人間性を向上させ、自然に大学にアピールするための材料として積みあがっていきます。授業にも部活にも最後まで全力で取り組んでいくことが、大学の世界へ飛び込むにあたっての大きな力となるはずです。
皆さんのがんばりを大いに期待しています

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