マーキング効果で読解力を高めるポイント!

 国語が不得意な生徒に共通する特徴は「本文の内容が記憶できない」ことです。読んでも覚えていないので、設問にもヤマカンで答えてしまうのです。6色マーカー学習法では、この『記憶する』ことに大きな力を発揮します。「本文を記憶する」と言っても、すべてを記憶するわけではありません。問われるのは「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」ということが中心となります。
 そこで、キーワードを「登場人物」「場所」「時間」に絞り込み、マーキングして認知力を高めます。マーキングは非言語情報を使って情報を加工する技術です。
「色に意味を持たせる」ことは、脳にとって、非常にインパクトのあるシグナルとなります。マーキングの有無でずいぶん印象が違って見えるのではないでしょうか。これによって脳は「意識的に」本文を読み進め、深い読解へと導かれるのです。問題を解くためには問題の中にあるヒントを見つけ出さなければなりません。ヒントが5つあるのに、3つしか見つけられない場合、正確に答えを導き出すことはできません。そこで、効果を発揮するのが、6色マーカー学習法Ⓡ。「キーワード・マーキング」のルールがシンプ
ルなので、小学校低学年でもすぐに取り組めます。マーキングするためには。意識しながらマーキングことになるため、注意力が高まり、自然とキーワードが記憶に残ります。また、設問の解答の理由にもマーキングをするため、カンや感覚に頼った解答は必然的に減少します。