【6色マーカー学習法】=マーキングと「視線」の関係性①=

 まず、変化するのが、『視線停留時間』です。英語は、主語・動詞。目的語・・など文の構成要素ごとに分割できます。アークでは、生徒たちには、「スラッシュ分割」の手法で必ず構成要素ごとにスラッシュを入れるよう指導を行っています。これは、主語・動詞などの要素を無意識的にきちんと見抜くことができる能力を身に付けるためです。
 さて、三単現のSの問題を解く際に最重要なポイントとなるのが「主語」になります。主語が三人称で単数であり、現在の内容であれば「S」をつける必要があります。ということは、「主語」をしっかり確認し、その内容を認知する作業は、正答を導くために100%しなければならない作業です。繰り返しますが、「100%」です。間違ってしまう原因は、この「主語」をきちんと認知せずに「感覚やカン」に頼った解答や注意力不足、つまりきちんと認知がされないまま解答してしまった。ことが原因になります。
 そこで、アークが実践している「6色マーカー学習法R」ですが、主語にオレンジ、動詞にピンク、目的語はブルー・・・答えを導く直接的なキーワードにイエロー。と各要素ごとにマーキン色が決まっており、生徒たちは、その要素をきちんと認知しないとマーキングができないようになっています。つまり、普段からきちんとマーキングをしていくと「自然と各要素を認知できる能力が身に付く」ということです。
 では、マーキングをすることで実際に問題を解く生徒たちの何が変化したのか。一部を紹介します。まずは、「視線停留時間」です。主語や動詞など、三単現のSの問題を解く際に、どの部分を一番よくみているのかを測定し、その要素を見ていた時間を「視線停留時間」と言います。
 実験は、マーキングでのトレーニングを「する前」と「した後」で各要素ごとに”見ていた時間”を測定しました。すると・・・マーキング後のテストでは、ポイントになっている「主語」を見る時間が長くなり、「選択肢(解答を選ぶ)」を見ている時間が短くなります。
 つまり、ポイントをしっかり確認するために「主語」の時間が増え、解答を選ぶ際の時間が短くなったことから、正確にポイントを見抜く意識が身につき、解答を導く際の処理能力が速く傾向があったといえます。