【6色マーカー学習法】=マーキングと「視線」の関係性②=

 「メタ認知」・・・あまり聞きなれない言葉かもしれません。メタ認知とは、『自分の思考や行動を客観視(モニター)すること』で、そのことにより、『自分の状態や特性・長所・短所を把握し、よりよい方向へ解決する努力(コントロール)をする』ことをメタ認知行動と言います。
 例えば、勉強面においては、受験勉強やテスト勉強で、模擬テストや定期テストの結果を見るだけでなく、「計算問題で凡ミスしているから、計算力を高めるために毎日計算問題練習しよう」「英語は、単語をきちんと覚えていなかったので明日から10個づつ書いて覚えよう」「勉強量が普段から足りなかったので、全然間に合わなかったから、次のテストに向けて塾の自習室に行く回数を増やして、勉強する環境を作ろう。」などがメタ認知行動にあたります。
 今までも、成績を着実に伸ばしている生徒たちや飛躍的な成績向上を実現している生徒たちは、今の自分が理想の自分に近づくために、自分の課題は何で、解決するために何をするべきなのかを自問している生徒たちが多く、自然とメタ認知(自分の客観視)を実践し、その後の行動(勉強)をしています。例えば、「社会、覚えれないですが、どうすればいいですか?」「数学の図形がわからないんですが、どんな勉強すればいいですか?」また、「やる気が起こらないんですが、どうしたらいいですか?」「志望校に合格するには、今からどうすればいいですか?」などの質問は、メタ認知により自分の現状を分析し、その後の行動(勉強法・方向性・解決策)として、どのようにすればよいか、何か適切な方法はないかと問題解決に向けての第一歩を踏み出していることになります。つまり、今の現状をリアルに自己分析することが、目標達成のスタート地点ということです。
 さて、7月末から始まる約1ヶ月の夏休み。『今の現状の自分』と『将来のなりたい自分』。言い換えれば、『現状の点数』から『取りたい点数』を実現するために、今の自分を分析(メタ認知)し、夏休みどのように勉強するか(メタ認知行動)を決め、夏休み(夏期講習)に臨みましょう。
 次のページにある、『学年別・科目別(夏休み学習ポイント)』を参考にし、1学期の勉強状況(勉強法・勉強量・勉強に対する姿勢や考え方)を自己分析した上で、夏休みにする勉強の目標を科目ごとに作成してください。
      『あっという間に終わらない夏にすること』が目的に。